少し前に、いつかの職場の先輩から、私の今の職場を紹介してほしい、と連絡を貰った。
会社のことも、そこそこにわかってきたタイミングだった。その連絡を貰った時の感想は「やめといた方がいいんじゃないかなー」だった。
というのも、在宅勤務前提で入社したい、そのうち東京からは離れたところに転居して育児をしたいから、という理由だったのだが、うちの会社は制度としてはあるものの、入社して1年くらいは利用を推奨されていなかったり、職種によってはそもそも認められなかったりする。
さらに、希望している職種はそのリモートワーク実質不可の職種だった。ちょっとこの回答も意外で、その職種は売上をかなりのプレッシャーで期待される職種なのだが、私の記憶ではその人はバックオフィス的な守りの仕事をしている人で、あまりにも性質が真逆だったからだ。
何もかも合っていない・・・が、その職種以外であれば合いそうなポジションはある気がするし、私がその職場を離れてから色々経験した、とおっしゃるので、そう言うなら・・・、ということで会社のリファラル応募フォームを送ったのだった。
この人にバリバリ仕事するイメージ全くないけど、この数年で何かあったのだろうか?と首を傾げながら。
実は私はその職種で、まあまあ大変な思いをしながら働いている。必死のパッチとしか言いようがない。ただ自分は人生の早いタイミングでその経験をする必要がある、そうじゃないと自分の今後の人生はUncontrolableになってしまうだろう、という思いだけでその選択をしている。週に1回は最終退出になるし、それでもアウトカムが生まれるとは限らない。なんとか時の流れや周りの助けを借りて、やっと担当サービスを波に乗せられて、それでもなぜ上手く行ったか全然わからない・・・と、ギリギリ仕事をできている感じである。
そういう感じなので、あまり気軽に人におすすめできないというか、これから家族計画の残りを遂行しますよ、という人には「これをやりたいのなら、人生の優先順位を考えてみてはどうだろうか?」と言いたくなるのだが、まあ言うべき時が来たら言いますかね、と思っていた。
その後、社内の採用担当から、「リモートで職種限定で社内に希望ポジションがないか聞いてみたんですけど、ちょっと無さそうでした。うちのこの職種だと、XXさんが想定されていることや要求事項とギャップありで、職種外してみたんですけど難しくて。通知前にこの旨をssszipさんにお伝えしますね」とチャットが来て、「まあそうなるよなー」と思ったのだった。
そもそも昨今のリモート事情は厳しくて、さらに30代後半の転職となるともっとハードルが上がるというのは、正義ではないが残念ながらそうなわけで、条件の合う会社はもはやこの世に存在しないのでは無いか、と思わざるを得なかった。転職をしたことがない人で、有利になる資格や経験もしていないので、それが市場と本人の希望のギャップをさらに大きくしていた。
それは転職をしていようが、していなかろうが、常識レベルの問題だと思っていたのだが、本人はなんだか抜けているというか、のんびりしているというか、言葉を選ばずに言うと浮世離れしているとか非常識だと思わされる人で、そのギャップが存在するとは思っていなかったようだ。このやりとり以降、「ダメだったよー」とか「紹介ありがとうー」とかそういう連絡もなく、数ヶ月間、一切の反応が寄越されていない。そういった事務的なやりとりが発生するはず、と思っていた私は世間のコミュニケーションに疎いので「こういう時って私が空気を読んで連絡すべきだったのか?」と戸惑いを覚えている。
シミュレーションをする。
私が数日置いて本人に連絡したとして、なんらかの間違いで弊社からの連絡がなく、私が合否連絡する形になったら変。そもそも、だとして、私は何と連絡すればいいのか。「ご縁がなくすみません」?私はただ頼まれて連絡先を横流ししただけなのに?「受けてくれてありがとうございます」か?お前は誰?私が紹介したいと言ったわけではないのに?やっぱり私から連絡するという選択肢は無いのではないだろうか?弊社からの連絡がなかったら「連絡が来ないけど・・・」って言う気がする、私なら言う。ここは何も知らないフリをして、「あの💦どうでしたか?」って言えば良かったのだろうか?でも仮に、弊社が「ssszipさんにも通知済みです」って書いてたらおかしくなるよね?書かないかさすがに。
あ、死んでいる可能性がギリある、と思ってSNSを見たら生きていた。
その先輩は、別に私は特に好きな人間というわけでもないのだが、年に1回か2回、連絡が来て、誕生日プレゼントを渡されたりするので、お返しをしたり、せっかくなのでご飯でも、みたいな不思議な関係性で、まあ特別不快ではないし、自分とは全く違う人間を観察するくらいの気持ちで会う人だった。変なネットワークビジネス的なものをやっているかと思えば、障害者施設の手伝いをしていたり、勝手に私を占ってきて運命を伝えてきたり、とにかく私の真逆としか思えない人間なのだが、向こうは私を妹に似ているという。確かに、呼んでもらった結婚式で会った彼女の妹は性格も顔もドッペルゲンガーとしか思えなかった。
どうする?と思ったが、まあ、放置でいいかと思った。あらゆる全てが、私が始めた物語ではないからだ。遊びの誘いも、今回の件も。何か貸しを作っているのが気持ち悪いな、という思いだけで付き合っていただけで、今までも違和感があった。交通量が多い信号で信号無視をしたり、穏やかな人かと思えば、しょっちゅう人と喧嘩していたり、他人や世の中のルールがあることを想定できないんだなというところまで言語化できていた。いずれ切れていただろう縁。それでも残念だなとは思う。
本当は「死ぬほど努力してますから」と言いたい。お前がずっと同じ会社でのんびり過ごしてきた時間を私は死ぬ気で真面目に仕事してきたんだから今更簡単に自分の人生を思い通りに出来るとか思うなよ。私だって病気になってツケ払ってるんだから。人生は持っている手札でやるしかないんだからせいぜい頑張れよ
