外国経済史や経済学史といった歴史系の授業を今履修しているんだけどめちゃくちゃ面白い。
思想史を取ったときに,あれ?これもしかして面白いんじゃない?と薄々気づいていたが,高校時代は地理選択でろくに世界史も勉強してなかったので歴史科目に対して苦手意識がなんとなくあったのだ。
今まで履修していなかったことが悔やまれる。
今の所,一番インパクトに残ってる話が,イギリスで一時期金本位制が廃止された,という話。
1800年頃,イギリスとフランスは戦争真っ最中。
そんなある日,フランス兵が海を越えてイギリスに上陸してきたのである。
ただし5名。
しかしフランス兵が(5名)上陸したらしい,という話は伝言ゲームをしているうちに膨らんでいき,民衆の間では大勢のフランス兵がイギリスに上陸したことになった。本当はその5名もすぐ蹴散らされたのだが。
イギリス人は大パニックになって銀行に殺到して持っていた銀行券を金と交換しに走り,イングランド銀行が準備していた金が底を尽きそうになった。
そこでイングランド銀行は金本位制の廃止を宣言した。
その後,イギリスはその影響で,超インフレと超デフレを経験して長期間の不景気に追い込まれることになった。
元はと言えば戦争が悪いんだけど,事実が正確に伝われば不景気になることも無かったんだから噂って怖いなと笑ってしまった。
