日記 7/11

叔父が亡くなった。正確な年齢はわからないが、80くらいだろうか。
本当は遠い遠い実家に帰る必要があるが、往復や喪服の準備だけで今月の生活費が無くなってしまう、そして仕事が非常に立て込んでいて行けない。お世話になったにも関わらず申し訳ない。近いうちに手を合わせに行かなければ。

もう10年くらい会っておらず、最後に会ったときは先祖の墓参りのときだった。叔父はニコニコと私の顔を見てただただ微笑んでいた。でも私はそれを奇妙に感じた。何かしら私の名前を呼んで会話を始めれば良いのに、それをしなかった。いつもならそうするはずだったのに、微笑むことしかしなかった。彼が認知症と診断されたのはそれから1年くらい経ったころだったか。

こちらから沖縄に行くには非常にハードルが高く、見舞いに行きたい気持ちはあったのだが、行くことが出来ず、10年も経ってしまった。親戚の中でとびきり年少だった私をいつも可愛がってくれた。変人の多い一族のなかでも常識人だったおかげで、我々は非常に助けられた。なのに見送りに行けなくて申し訳がない。

母だけを沖縄に送るために、格安航空券を手配したのだが、私がいなければこんなことすら出来ない母親が怖い。当日の搭乗フローが書いてあるメールを転送しようにも、本人は自分のメールアドレスがわからない。実家をでる前にある程度教えたのに全く持って機能していない。どうすれば良いのだろうか。