なかなか書けなかったこれの後編を書く。
バイトやりすぎて・・・と書いたのですが、最初に言うと、病気だからバイトをやりすぎたんだと思います。
−店長が代わった後、4月ごろだったと思うが、就活もあったので月のバイト時間を60時間程度に減らしてもらった。就活中はバイトをしないという人も多かったが、ガチで命に関わるのでやっていた。もっと褒められてもよかったと思う
そんな就活も5月の半ばには終わってしまったため、それからの半月はシフトもあんまり入っていない、物凄く久々に退屈な日々をのんびりと過ごしていた。
とはいえ、大学4回生のこの無駄に贅沢な時間を無駄にしたく無いという思いがあり、6月からは元どおりバリバリ働いてお金を貯めて、一人で山陰へ旅行に行くぞ、と計画を立てていた。
ところが6月に入っても全然シフトが入らないのだ。
とくに店長が変わった後で、人が増えたわけでもないので、周りへの負担が増えていた分元に戻っていいはずなのに、戻らない。
この店長が曲者で、本当にひどいシフトの配分をするやつだった。希望日すべてにシフトを入れるという希望はだいたい叶えてくれるが、全員の希望を叶えた結果、シフト1日3時間、みたいな日が増えた。1日一人7時間だったシフトを3・4で分けたり。私は通勤に片道1時間かかるんですけどね。
なんでワークシェアリングしてんだよ、てめえはオランダ人かと。労働経済ギャグは置いといて、おそらく、あいつは「パートやバイトから嫌われたく無い」という思いが強かったのだと思う。
というわけで、出勤日は減らないが労働時間が極端に減る、という謎の現象が起こってしまったのだった。その後、その店長はモラハラ・パワハラなどで8月にクビになるのだが、まあその話は置いといて、その間に私の心身に変化があった。
今までバイト・大学・サークルと、体力無い無いと言っておきながら何だかんだエネルギーに満ち溢れる生活を送っていたのに、ニート同然の時間を送るようになってしまって、エネルギーの行き場がなくなってしまったのだ。大学の授業があればよかったのだが、就活あるからなー、と週1のゼミしか履修していなかった。
そのエネルギーは自分自身に向かうことになり、ちょっとした体の不調などが異常に気になるようになってしまった。なんとなく喉のつかえを感じたな、というのがずーっと気になると。気になりすぎて食事も喉を通らない。耳鼻咽喉科に行っても特に何も言われないのに、それでも気になる。ヒステリー球という言葉を後に知った。ようはメンタルから来るものだった。
他にも、何か不調があったら重大な病気なんじゃ無いか・・・と不安になったり、気が狂うんじゃ無いか・・・と不安になったりしていた。自分がどんな仕事をするのか、これからどんなところに住むのか、親は大丈夫なのか、とか、ずーっと不安だった。いいよな、お前は就活終わっててさ・・・といろんな人に皮肉を言われたりして、物凄く不安だったのに、誰にもその不安を打ち明けることが出来なかった。自分は周りと違う業界を受けていたから話にもついていけなかったし、就活終わった人はいいよな〜とか言われるのがすごく嫌で、友人たちとも距離が開いていった。
そんな日々を過ごす中、7月の終わりに、全身が痛い症状に襲われて大学の内科に駆け込んだ。何か重大な病気かもしれない、と思った。自分の症状を話したり診察を受けている中で、「たぶん心因性ですね、もし何か続けばまた診察に来てください」、ということを言われた。
なにも症状が続かなかったので、内科に行くことはなかったが、その代わりに2週間後に心療内科に行く羽目になった。自分が衝動的に何か過ちを犯してしまうのではないか、という強い恐怖感で外に出れなくなってしまったのだ。恐怖は感じつつも、「あ、これは病院に行かなければいけない、おかしいとはわかってるのに怖い、頭がおかしい」と判断をして、自分で病院に行った。もちろん症状が始まったばかりなので診断は下りなかった。でも自分で調べてこれは強迫性障害なのではないか・・・?と勝手に結論付けた。症状に身に覚えがありすぎた。過去にもやり過ごしてきたがこういうことがあった・・・しかも小さい頃から。2、3週間たって大学の心療内科に、その旨を相談したら、その可能性は高い・・・と言われてしまった。
その後、カウンセリングに通ったり本を読んで勉強して、自分でコントロールはして仕事中は出ないが一人でいる時に、同様の症状が出るようになってしまった。今でもそうだ。別の病気でも同様の症状が出るので、本当はそっちの病気なのでは無いか?という強い不安に襲われることも多々ある。1月のうち半分くらいはそう。
こういった病気になる気質の人は、不安から逃れるために長時間労働に陥ってしまったりするらしい。以前の私も、今思うとそうだ。家庭や自分の将来や環境の不安から手っ取り早く逃れるために、バイトといううってつけの材料を使った。そして長時間労働にはまり込んで行った。その代償に体を痛めたり、より精神的に不安定になってしまったりといった事態を招いてしまった。
日常生活に支障が出る症状については、バイトがきっかけだっただけで、遅かれ早かれそういった目にあってたと思う。では、どうすれば健康的に毎日が送れたのだろうか?
それは現実と戦うことだったのではないだろうか、と思う。
現実にある不安、例えば将来の不安とか、学業とか、自分自身のだらしなさとか、そういうものに目を向けず、そこまでしなくてもいいバイトにのめり込んだり、空想の不安(強迫行為)に逃げ込んで、戦わずに今まで過ごしてきたのが、こういった事態を招いたのでは無いかと思う。
人間は楽な方に流されてしまうので、現実と戦うなどとしんどいことをせずに、不安を作りだして動かない方が楽だとインプットされてしまうとなかなか離れられない。今の私もそうだ。
妻子がいるのにやたらと長時間労働するおっさんとかもいるが、あれは家庭の不安から逃げるために働いているんだろうなーと。今はそれでいいかもしれないが、退職した後にそのツケが来るんだよなあ、という目で見てしまう。もちろん目的意識がある残業なら仕方ないと思うが。
今でも、家で家事したり飯作ったり、散らかった部屋を目の当たりにしなければいけない、という現実から逃れるために残業したくなったり、人に会いまくってるが本当に良くないなあと思う。
現実は厳しいが、戦わないと本当の安寧や幸せは訪れないと思っている。
ちゃんと目的意識を持って人生を過ごさねば、苦しいまま人生を終えるのだろう。
この1年半、私を助けてくれた本を紹介します
加藤諦三と森田療法の本は、不安が強い人とか生きづらい人はすごくハッとさせられると思います。春日武彦の本はそういう人ももちろん、誰でも楽しめると思う
