そんなつもりじゃない

当たり前なことを言うが、人をわざわざ傷つけたいなんて思わない。強い信念で思っている。私と喋って不愉快だったな〜とはできれば思って欲しくない。もちろん、100%の人にそう思ってもらうことが無理なのは重々承知である。

インサイトでは良い人だと思われたい、という気持ちが働いているのかもしれないが、相手を快の気持ちにさせたい、と本気で思っている。多くの皆さんはそうじゃないでしょうか。だからクソ不愉快な思いをさせられても本人にぶつけることはあまりしない。大方の場合、相手だって故意があってやってるわけじゃない。まあむかついたらボロクソに陰口は言うけど。

そういった信念があるため、それが全うできなかった時は強烈な自己嫌悪に陥る。ひどいときは1ヶ月くらい平気で引きずる。10年前の失言を未だに悔やむ。アー、死にたい死にたいとつぶやく。でもそんな行いが完全に遂行出来ないのはわかっている。私が疲れていてポロっと本音が出てしまったとか、相手の地雷をうっかり踏んでしまったとか。

まあそういうような失敗がちょいちょいありまして、最近特定の人に何度か怒られているわけですよ。言葉に気をつけろよと。めちゃくちゃ気を付けてるしめちゃくちゃ反省もしているが、それでも癪に触るらしい。でも「それもダメなの?」という感じで、ははーん、傷つきやすいんだなこの人は、っていうのが分かった。
で、傷つきやすい人まで考慮してられるかボケが、というのが結論になった(すぐボケとかカスとかいうのも良くないですね、でもこういうときは本気で怒ってるので躊躇いもなく言う)。自分も比較的ナイーブな方だが、傷つきやすい人間は、「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」という言葉も勝手に自分が責められていると解釈して傷付いたりするんですよね(過去の経験から)。

そういう人の「被害妄想スイッチ」が入ってしまったらもうどうしようもない。褒め言葉も嫌味に受け取られてしまう。こうなったら本人が自分の性質に気付いて改善していくしかない。第三者にその役目は難しい。だからそこまで考慮して振る舞うのはただただ辛く不可能なのだ。

でもそういう人最近多いですよね。だからポリティカルコレクトネスとか流行るんじゃないかって思う。傷つけるつもりはないのに、傷付かれるってすげえ苦しい。ラブソングみたいなこと言うけど。私にも非があるのは承知なんだけど、「それくらい言葉にさせてくれ」という気持ちに最近よくなる。こう思ってしまう私はもしかしたら現代に適応してないかもしれないですね。そうだとすれば人里離れた山からもう出ません。