映画がわからなかった

あまり映画を見る習慣がない。これは私が幼少期に過ごした宮古島に映画館が1つもないことに起因する(と私は勝手に考えている)。

娯楽の選択肢に映画がないのだ。あと2時間弱じっとしているということに苦痛を感じる。

なので、Back to the futureなどのわかりやすく誰も死なないような怖くない映画くらいしか見る気がしないのだが、昨日行った服屋の主人に「Stranger than paradise」という映画を勧められて見た。wikipediaでホラー映画ではないことを確認して、Amazonプライムで300円でレンタルした。

白黒フィルムで、起伏もなく、感情もなく、全体的に退屈/退廃の空気が立ち込めており、Back to…とは完全に対になるタイプの映画だったのだが面白かった。完全にコメディ映画で、様々な登場人物の静けさの中にある滑稽さをただ観察する映画だった。

ただ、服屋の主人は、「すごく映像が綺麗なんです・・・ストーリーはまあ、という感じなのですが」と言っていた。でも私には映像の良し悪しが分からぬ。見た直後も「美しいとは何か?」ということをずっと考えていた。レビューには「光と影が美しい!」といったことが書かれていた。私はわかりやすい美しさしかわからないから、光の美しさとかよりも色の美しさとかに心惹かれる人間であり、白黒のざらざらした映像の美しさと言われてもよく分からない。

ほら・・・とこの文章を書きながら映像のことを思い返すとはっとした。記憶の中で映像がめちゃくちゃ美しいのだ。なにこれ。誰か映画の良し悪しがわかるようになる映画を教えてくれ、って締めようよ思ったのだが、24時間たって初めて美しいということに気づいた。いや良し悪しのわかる映画は知りたいがびっくりした。なんだこれ。みんなも見た方がいいです とくに人間観察が好きな人