知能検査WAIS Ⅳを受けた

12月ごろ、仕事も変わりたてで疲れ果てていたのだろう、夜中に精神的に辛くなって眠れなくなってしまい、やっぱり自分はカウンセリングに通うべきだ、と通いやすい場所にある心療内科を探し、カウンセリングの予約を試みた。

すると、心理検査・知能検査の予約を一緒にやっていると書いてある。確かに自分は何かしら能力に偏りがある気がする。発達障害には当てはまらない気がするが、たまに自分は人と違うと感じることがあり、グレーゾーンの気配はする。ケアレスミスが多かったり、パニックを起こしたりする。何かの手がかりにならないかと、カウンセリングを受ける前に検査することにした。

それでWAIS4という知能検査を受けたんだけど、これがまあ見事に偏っていた。

  • 言語理解 128
  • 知覚推理 84
  • ワーキングメモリー 112
  • 処理速度 93
  • 全検査 107

びっくりした。言語理解128も驚いたけれど、知覚推理が84しかない。積木を組む課題が全然出来なくて半笑いになったのだけど、他のも出来てなかったらしい。しかし、上と下の差が44もあるのはかなり珍しいらしい。

言語理解はその名の通り言葉の理解や、環境から得た知識の測度で、学校のお勉強が得意だった自分の性質がここに出てるなあ、という感想。

一方、知覚推理は、知覚や空間の処理、流動性推理、視覚と運動の統合の測度らしい。確かに、こう言われると不得意だろうなという感想を抱くが、正直平均以下の値を叩き出すと思ってなくて衝撃を受けた。デザインを仕事でやっていてこの結果は大丈夫なのか?という不安もある。

確かに、子どもの頃は図形問題だったり知恵の輪はかなり不得手だった。折り紙も、説明書をいくら読んでも理解できなかった。絵も注いでいる時間の割に上達出来なくて途中で本当に嫌になってやめてしまった。言語理解が優れていたことで、学校の勉強は基本的には努力しなくても出来てしまっていたのに、その中で手応えが全くなく、いつもなら優越を感じられる同級生たちよりも出来ないことがある。それがすごく辛かったなー、ということを結果を貰って思い出した。

かと言ってそんなに努力するわけでもなく生きてしまい、言語理解だけで全てをカバーしてしまったので、知覚推理は発達する機会すら無かったのだろうなと思う。

ワーキングメモリーが平均より高いのはすごく意外だった。これが一番だめなのかと思っていた。確かに暗算は得意だな。処理速度が平均から少し低いのも納得。ケアレスミスはここから来ているんだろうな。無理して速度を出して、正確性を損なっているという自覚はある。

総合所見では、視覚情報を即座に処理して正解を見つけるのが苦手、と書いてあった。そんな気がする。本当は忙しい飲食店のバイトなんか向いてなかったはずなのに、よく働けたなと思う。働けてなかったんだろうけど他に働き口が無かった。あと、ごちゃごちゃしたUIが苦手、イライラする、というのはここから来ているのだろうと思う。

書いては無かったけど、知覚推理が低いことで、初めて出会う状況とかはあまり得意じゃなくて、ルーティンワークの方が結果を出しやすいだろうとのことだった。今の仕事と全然違うじゃんというショックはあるけど、絶対そうだなと思える。1年位前に、当時の上司に「初めてやらせる事は結構辛そうだけど、2回目からはちゃんとこなすよねー」と言われた事があるが、まさにこの知能検査の結果を的確に表している言葉だなと思う。知識を得れれば、なんとかなる。ただし正確性やスピードは両立しないが。

だから、自分が仕事で結果を出そうと思うと、本でたくさん知識を得て自分の引き出しを増やして、新しく出会った事は、自分の知ってることに言語化・リフレーミングして、処理するのが良いのかもしれない。

今から知覚推理は改善できるのか?と聞いたところ、小学生くらいの年齢であれば可能かもしれません、と言われたのでもう諦めて、とにかく自分が得意な言語能力を活かして、じっくり考えてアウトプットを出す、みたいな働き方をすればいいのだろうなと思う。コミュニケーションは問題無いと思います、と書いてあったけど、臨機応変さが求められる場面はダメっぽいから商談とか交渉とか出来なさそう。逆に知覚推理が高くて、言語理解が低い人とのコミュニケーションは気をつけなきゃいけないかも。あと、基本的に自分は言語で指示ややることをはっきりさせなきゃダメだろうな、じゃないとどうして良いかわからなくなる。

こういうのがわかってよかったなー