KIRINJIの去年出たcherishというアルバムが好きだ。2ヶ月くらい前までよく聞いていた。全編通して完成度が素晴らしいし、現代の様々な人間模様や生活が忠実に描かれているな、と感じていた。自分のことじゃないけれど共感がある。しかし2ヶ月の間に世界は急速に変化して、今聴くと過去の時代の歌のように感じる。見せかけの好景気、今夜も満席のネットカフェ、今となってはハリボテすら剥がれ落ち出してネットカフェは休業している。休日に本屋映画館カフェなどやりたいことが多い、というのも過去のことでいまは自宅で過ごす以外の選択肢がない。自分が思っていた以上に世界が脆弱だったのでショックを受けた。戦争や災害は予想していたけどこんなふうに疫病で世界が一変するなんて。
11月ごろから9割の食事を自炊に切り替え、休日は引きこもってお金を使わないようにしていたので、あまり我慢している、という気持ちはない。ある意味幸運だった。貯めたお金で行くつもりだった新婚旅行は無くなりましたが。あとダイエットもしていたので服とかカフェとかへの支出も長いこと減らしていたため、それがゼロになってもそこまでダメージはない。ダイエットした後に撮ろうと思っていた結婚写真も無期限延期になりましたが。
こういうときに困った人の役に立てるようになりたいと思っていたが現実は自分の心配しかしていない。結局私も自分が一番大事なのだ。人の気持ちを鼓舞するようなコンテンツは作れないし、中途半端にエンジニアをやめたので困ってる人とお金が余ってる人をマッチングさせる、みたいなサービスもつくれない。とにかくクラウドファンディングや寄付をしている。そして2週間一歩もうちから出ていない。こんなことしかできないけどそんなもんなんだろうなという気持ちもある。残念。行政、頑張ってほしい。
