日記 2/14

デイリーポータルZのライターの大北さんが主宰されている「明日のアー」の大阪公演を観に行ってきた。
めちゃくちゃ笑った。
前説なのに、気が付いたら最初のコントが始まっていて、こうやって世界に引き込む方法があるのか・・・と感動した。最初は「前で人が喋ってるのに向こうの方に頭がおかしい人がいる・・・」とソワソワしたが。
すっごく面白かったけど、こういう時どう面白かったかを表現するには、自分の中で3日くらい熟成させなければいけなくて、帰り道では連れにずっと「すげー面白かったねー」と壊れたテープレコーダーのように繰り返した。
そういえばコントを観に行くの、初めてかもしれない。

フリースタイルダンジョンを見て「ラッパーになりてえー」と思った時然り、エンターテインメントで琴線に触れたものは真似したくなってしまう性質で、晩御飯を食べながら「私もコントしてえな・・・」と考えていた。そういえば小学生の時に、エンタの神様が流行り始めた時も長井秀和に憧れて「ピン芸人になる」って言い張ってたこともあった。絶対向いてないのに

そういえばバレンタインなのに、私はチョコも何も用意しなかった。厳密にはこないだ一緒に家でガトーショコラ作ろうとしたのにホワイトチョコだったので悲惨な目に遭い、何もしてやれなかった。
けど彼氏は物販で大北さんの本を「バレンタインだから」と言って買ってくれた。聖人か。にしてもインターネットに自分の恋愛のことは書かないぞと決めていたのにここ1ヶ月の間で2回も「彼氏」というワードを出している。もう良いか。

よく宗教勧誘される件

よく、というかインパクトのある宗教勧誘が大学時代に2回あっただけなのだが。

1回目は大学入りたての5月か6月くらいのこと。
2限が30分で終わっちゃって暇だなーと思って、サークルの溜まり場(外のベンチ)でぼんやりしたりノートPCでレポートを書いたりしていたら、男女二人組が近づいてきた。

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二人とも緑系のTシャツを着ていた。

 

 

そして私の目の前で立ち止まったではないか。

 

 

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困ったことに私も緑系のTシャツを着ていた

「あの、すいません、いま、大丈夫ですか」

片言の日本語で話しかけられた。
「(どうした、留学生か、迷ったか)まあ、少しだけなら」と答えると私の両隣に座った。奇跡のグラデーションが完成した。
「ぼくたち、韓国から来ました」と、男。
「そうですか」
すると女の方が
「まだ、日本にきて1ヶ月、えー、とも、友達が欲しいなとおもってる」
「そうなんですか」
「これは、韓国のお菓子です、あなたにあげます、はいどうぞ」
手にお菓子を握らせてきた。
「あ、ありがとう・・・」

脳が危険信号を出していた。これはおかしい。留学生とはいえ、こんな強引な人はいない。友達を作りたいなら国際学部にあるラウンジに行ったほうが効率がいい。何が目的なんだ。
バレーボールサークルに通ってたら、気がついたらセミナーに誘われるようになっていた、という先輩の体験談を思い出す。これは・・・。
やばい、どうやって逃げようか、と作戦を考えている間にも、矢継ぎ早に年はいくつ、好きなことは何、音楽は何が好き、みたいな話をされたり、聞かれたりする。英語は興味ある?話せる?韓国は好き?あー片言だしめんどくせえ。なんでこっちが「それは日本語で**って言うんだよ」とか教えてんだよ。親切か。

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通りかかった先輩に助けを求めようとしたら、
「お!S川〜お疲れ〜」と颯爽と飯を食いに行ってしまわれた

そしてやつらから一枚の紙を渡された。

 

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韓国、キリスト教、はい、役満です!!桜田〜〜?淳子〜〜!!!!

「まあ時間が合えばいくんで」といって撒こうとしたら
「ほんと?駅に迎えにいくからメアド教えて」と言われる。
「さすがに初対面の人にそんなこと教えられない」
「じゃあLINEは!」「LINEやってない」
そのあとどうやって会話を終了させたのか全く覚えてないんだけど、なんとか撒いた気がする。普通に怖い経験だった。

 

2回目は4年に進級してからのこと。
同じ学部の、友達の友達くらいの子が急に「就活どう?大学きてる時に昼ご飯食べない?」と連絡をよこしてきた。
3年春の授業が一緒だっただけで、そこまで仲良くはないし、タイプも全然違う。がさつな私に対して、ちょこんとしていて育ちが良いのがわかるタイプ。正直、相手にするのが苦手なタイプだ。ハッキリとモノを言ったら涙目になりそうな感じで、口が悪い私はすごく気を使う。
なんで私に?と思ったけど、就職決まった、って話したし優等生キャラで通ってたので、何か聞きたいことがあるのかな〜とホイホイ付いていった。普通に会話して、普通に昼ご飯食べて解散した。

それから秋口に就活落ち着いたしもう一回ご飯行こう〜と言われ、またもやホイホイ付いていった。
すると「いま社会人準備で、そういう勉強会に通ってて〜」という話をされた。すげーガッカリした。結局そういう話ですかと。セミナー商法?的なやつですか。やめてくださいよ。
そんな気持ちを込めて、めちゃくちゃ怪しんでる感じの顔をしたら、
「あ、そんなのじゃないよ、ちゃんと入会してる人が紹介しないと入れないし、強制参加でもないから〜」
とかなんとか言われ、「へーそうなんだ」「ふーん」「おもしろそうだねー」「ほー」と適当に相槌を打ってたら、その勉強会とやらに行くことになった。1回行ってブログのネタにしたら良いし、ちょっとやばそうだったら発狂した振りして帰ろうかな、そういう風に考えていた。

で、結果から言うと、行ったらセミナーとかじゃなく、宗教団体だった。勉強会ですらない!
「・・・いつから通ってる?」
「小さい頃からかなー!お母さんに連れられて!」
「どれくらい来てるの?」
「最近はほぼ毎日かな!」
毎日!暇か!

(結局、私に興味があるんじゃなくて点数稼ぎかよ、おかしいと思ったわ)

という心の声が聞こえますように〜と思いながら、見学届けには嘘の住所と電話を書いた。
あからさまに具合の悪そうな顔をしながら、建物内を歩き、同年代の会員だよ、といろんな人と会話をさせられ、ただでさえその頃うつ病寸前の精神状態の私はどんどん衰弱していった。
もう帰りたいし二度と来たくないと願った。ありがたいことに、見学は1度に限るらしく、2度目来る時は入信する必要があるらしい。その上、完全に顔色と体調が悪くなっている私をもう誘うことは無いだろうなと思われた。

それからも、普通にまた何度か昼食に誘われたが、都合が合わないので行くことはなかった。
でも、何度も誘ってくれるし、点数稼ぎとかじゃなくて私と本当に飯行きたいのだろうか?「勉強会」は本当に良かれと思って誘ってきた?
まあ必要とされてるなら行っても良いか。
そう思って1月に送られてきた「晩御飯行こう〜」に乗ることにした。

日にちも決まって、「オッケー、何時待ち合わせにする?6時くらい?」
そう送った後の返事は

「あのさ、晩御飯行く前に、こないだの勉強会行こう!」

でした。
2回目の見学はできないのだから、私を入信させる気だ、ということがすぐわかった。
ガッカリした。
「ごめん、あそこは興味持てない」
と断り、食事だけ行くことに話を持って行った。

それが今日だったのですが、なんだかんだ言われてドタキャンされたので、入信ありきの食事だったんだろうな、と思っている。
そうだよなあ、そうじゃないと私と食事行こうとか思わないよなあ、誘うことあっても誘われることほとんどねえし。ちゃんと信頼出来る友人を作れるようになりたいですね本当に

手帳を買った

神戸のおシャンティな感じの文房具屋でおシャンティな手帳を買った。
ロフトや東急ハンズに行って選ぶという選択肢もあったのだけど悩み倒して決まらない気がしたので、ちょっと小さめの文房具屋に行った。
が、そこでも20種類ほど種類があったので悩み倒すことに変わりはなかった。

30分ほど手帳の棚の前を5往復して、やっと黒い革の手帳買うことに決めた。あまりにうろうろするので店員が怪しんでいた。
この間にも何人もの人々が手帳を手にとってパラパラと開いてはすぐ置いたり、何組ものカップルが「やーん、これかわいい〜」と言っては素通りして他の棚に向かっていった。平均滞在時間5秒といったところだ。
それを横目に「勝った」と思った。「お前らの手帳に対する情熱はその程度か」と。おれはもう20分もここにいるぞ。私は何と戦っているんだ。

こんなに手帳を真剣に選んだのは、「ちゃんとしなきゃなあ」と思ったので。
高校生くらいから、手帳を買っても半年もたたずに使うのをやめたりしていた。結局予定管理はiCloudでするのが楽なのだ。
けど、綿密な計画を立てようと思うとやっぱり書くのが一番良いと気づいた。キーボードを通すと素直なことが書けなくなる気がするね〜。
真面目なこと書き始めちゃったので今日のフリースタイルダンジョンの感想文書くけどネタバレ嫌なひとは読まない方がいいです

1戦目いい。これまで見たフリースタイルダンジョンのバトルで3本の指に入るくらい良かった。1つは般若焚巻の3ラウンド目。もう1つはDOTAMAとACEの2ラウンド目。
ボコボコに殴りあうのも良いけどこういうのも「生きてるな〜」って感じがして良い。
GOMESSは昔ネットの記事で見て名前だけ知ってたけど、当時はラップとか興味ねーと思って無視してた。チェックしてたらそのときにラップ好きになってたな。ワードセンスが好き。これからチェックする。
2戦目はもうちょっと見たかった。T-PABLOWめっちゃかっこ良かったのは確かなんだけど、バトル見たことなかったしフロウも結構タイプだった。でもこれはT-PABLOWの成人祝いですかね

それにしても3戦目は気に食わねー。漢さんが絶対勝ったと思った。GADORO、漢さんの手のひらの上だったじゃん。クリティカルっていうのも全然わかんない。ヒップホップ難しい。難しいけどライブの証言が死ぬほどかっこ良かったのはわかる。

社会は案外

高2のとき、始業式の前日に食中毒にかかって4日間高熱と腹痛で苦しんだ。多分センバツの決勝を見に行った後に食べた焼き鳥が悪かった。
インフルよりも断然辛かった。4キロ痩せた。
人生で2番目くらいに死の淵に近付き、なんとか生還して登校したら新しい担任に「あとで職員室に来い」と呼び出された。
「初日から数日も休んで何考えてるんだ」ということで怒られ、さらに始業式に持ってこなければいけない雑巾と茶道セットを持ってこなかったことで怒鳴られた。電話で連絡があったらしいが、寝込んでいたので知らないし、母親も私に言うのを忘れていたのだ。

「私はねえ、毎回どのクラスよりも先に雑巾を集めて出してるんだ!」

と言われた時は「しょうもねえ!」と思ったが「すみませんでした」と謝るしかなかった。
その後家に帰ったら母に「あんた、担任から電話が掛かってきたよ・・・お前ん家の娘雑巾忘れたって」と言われ、心底気持ち悪いと思った。当時クラスメイトから「大変だね」と心配されても「まあ忘れた私も 悪いし・・・」と言っていたけど、マジで湿っぽすぎるでしょ!40過ぎた男が!

あれから6年、社会との接点が増えて、守らなければいけない締め切りが増え、こっちも何かを待つ機会が出てきた。けど、あれ以上に面倒くさい目に遭ったことはない。
寮への引っ越しもあと2ヶ月を切ってる割に何の情報も無くて、家具の手配やら引っ越し準備が何も出来なくてソワソワしてるんだけど、これをあいつが体験したらどうなるんだろう。
案外社会はゆるいな。

そういえばヨッピーさんの講演会やったときの会計と清算も2ヶ月以上経ってるのに、委員側から何も連絡がない。あいつらはしばく。

不安依存症

昨日バイト中にハッとした。

就活前は「就職できるか、できてもちゃんと奨学金を返済できる会社に入れるか」っていうのがめちゃくちゃ不安で、それを振り払うかのように用意周到に就活をした。
それが解消されたら心身の健康に対する不安と、コントロールの喪失への不安がやってきた。病名がついた。

真面目に大学行ってたのも、「自分は生きていけるのか?」「この国破綻しそうじゃない?」という不安があって、それを解消・防止するためだった。もともと学びたかった工学の道をわざわざ閉ざして文転して、経済学部に入った。確かに経済学にも興味はあったけど、文転の決め手は「不安」だった。望む道に進める喜びよりも、そこで新しく生まれる脅威(金銭的なものや、周りとの競争etc)に勝てる自信が一切なかった。

とにかく、ずっと不安に突き動かされて生きてきた。
思えば、小さい頃から不安を感じやすいタチだった。
駐車場の出庫のサイレンを聞いてパニックを起こして道路に飛び出したこともあったし、保育園では常に「怒られるんじゃないか」と怯えていた。
これは私の生まれ持ってきたものもあるし、1歳頃の発育環境(まあどうしようも無かったんだけど)も原因だと推測される。

周りを見ると、私のように常に不安がってる人はほとんどいない。それに、強迫性障害という病名が付いてしまったわけで、私の不安は不合理なものであると言える。

強迫性障害っていうのは、強迫観念と強迫行為から成り立ってるわけですが、例えば
強迫観念:「手汚くないかな」 強迫行為:何時間も手を洗う
など。これは正確な説明ではないので、詳しい説明は医学的なサイトを見てください。

強迫行為を行うことで、一時的に安心を得ることが出来るんだけど、強迫行為をすればするほど症状は悪化していく。だから、強迫観念が浮かんでも強迫行為を行わないことが悪化させないポイントになる。
だから私は強迫行為は一種の麻薬のようなものだと理解している。
これは医学的に間違った理解だと思うけど、私の頭はそうやって強迫行為を行うことでしか安心を得られない、いわば「不安依存症」みたいな状態なんだと思った。

加藤諦三が何かの著書で「悩み依存症」という言葉を使っていたけど、その言葉の意味がすごくしっくり来た。それと同時に、「そうだったのか」という気持ちになってちょっと楽になった。
不安を振り払おう、振り払おうと必死に生きれば、もっと不安になる。そうではなく、不安を抱えつつも、自分がやりたいこと、なりたいもの、それを目指して建設的に生きて行くのが一番健康的で幸せなんだろうな。痩せてオシャレがしたい、知的になりたい、居心地の良い部屋に住みたい、ギター上手くなりたい、そういう願いがあったはず。あまりにも不安の奴隷として生きすぎて、どう願っていたのか忘れかけていたし、そんなに願ったことはなかった。けどこれからはもっとそういう風に生きよう。そういう風になれるまでどれくらい掛かるかわからないけど。

悩み依存症、どの本に書いてたか忘れた。これだったか。

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