あんまり人を嫌いにならない。どうやら「嫌い」というハードルが高い。
他の人がみんなして「あいつまじ無理〜〜!きしょすぎ〜〜!」と言っても「まあ多少変わってるけどそんなに?」と思う。
おれは優しいので他の人と同じように接するし、かわいそうだなー、お前にもいいとこあるのにな、と情けもかけちゃう。
で、結果として、調子に乗って「S川は優しいからちょっとくらい自制しなくても行ける!」と思うのか、そいつが依存してきたり感情表現や行動が私に対してさらにキツくなる。
そこまでは優しくないので「だからお前は嫌われるんだよ!ベタベタ触るな!死ね!殺すぞ!」って言って、ゼロに戻る。
そういう結果になるまで、自分が不快な気持ちになるのは自分が相手に何かしたからだ、と思い込んでしまって、自分が相手を嫌いだという認識に至らないのだ。
中学生くらいまではそれの繰り返しで、高校・大学は人間関係を築けなかったので今の今までこういった事実を忘れてた。
なんでそれを思い出したかというと、店長である。
店長、配属された頃は根暗、というか言葉少なで、ろくにコミュニケーションも取れなかった。
真に根暗な私がそんなこと言うなよ、と思うのだけど仕事は楽しくしたいし、人間関係が良い方が仕事はしやすいので、店長が来た当初、場を和ませるために冗談を言いまくっていた。
「やっべー!!さっきの人におしぼり入れ忘れた!エイプリルフールやからって許してくれへんかな!アッハッハ!」
「Aさん仕事慣れてないのに連続勤務辛くない?暇やし休憩行ってええよ、え、行かない?
じゃBさんは?え、行かん?じゃ、代わりに行くわ!(出勤したばっかり)」
とか。普段の私知ってる人は驚くかもしれないけどバイトではこういうキャラなんですよ。つらい。
で、そうすると、店長もちょっと緊張がほぐれたのか、普通にコミュニケーション取れるようになってきた。
ただ、一般的感性で行くとウザかった。私の感性的には「わー!幼稚園児みたいな人!」だけど。
そして普段の雑談だけでなく、仕事でもそのウザさ、幼稚園児並みの能力は遺憾なく発揮された。
結果、みんなシフトを入れなくなった。
そんな中、本社からマネージャーが偵察に来て(呼んだ)、店長は自己中で有名でいろんなところで嫌われてる、ということを聞いた。
だから最初よそよそしかったのか!!!
それを調子に乗らせたのは間違いなく私!!!!
ウワー繰り返される諸行無常!(?)
ということは次にキレるのは私!ああ!兵庫県仏インターハイ代表と評されたおれが!
あーあーあー。
この他人に対する鈍感さというか見る目の無さ、バイト程度の人間関係では得してるかもしれないが、長期的に見ると最悪な気がする。
タイトルに付けてしまったハードル云々じゃなくて私の審美眼の問題だったな。