2025/01/01

あけましておめでとうございます。

旧年を振り返る余裕もないまま新年が明けてしまい、それとほぼ同じくして夫が「寒い…つらい…」と言い残して寝てしまった。恐らく彼は何らかのウイルスに感染して発熱している。数日前の私と同じ症状を訴えているため、そのように推測できる。

私はまだ寝れそうにも無いので、2024年のことを今更考える。

2023年は個人的にワースト3に入る年であったため、それに比較すると去年は楽と言える一年だったように思う。新しい趣味にも時間も使えたし、英語も着実に話せるようになってきた。過去2年間で感じてきた仕事の辛さ、難しさの6割くらいは自分が技能を身につけることでかなり解消されてきたとも言える。

それでも「いい一年だったなー」と言い切ることができないのは、所属組織に対する不信感が蓄積した一年でもあるからだと思う。私たちの仕事の難しさに対して組織が課題を正しく認識して、支援をしてきたかというとそんな事はなく、構成員1人1人の努力に委ねられてきた。それに対して十分なフィードバックを得られているという実感がない。フィードバックというのは金銭とかそういう意味ではなく、言葉や行動や態度、その他諸々である。

多分私が今やっている仕事と環境の組み合わせはかなり難しい状況で、日本のIT業界の同じ職種の中では恐らく上位2.5%以内には入るだろうと思う。言語力、ドメインへの理解、コミュニケーション能力、技術への理解、複数製品への深い理解。環境の難しさとしては、情報整理がされていないこと、異文化が入り混じることによる負担の偏り、市場環境や顧客特性による失敗の困難さなどが挙げられる。何か一つが秀でているだけでは不十分で、複数の専門性やスキル、加えて責任感と心臓に毛を生やすくらいの無神経さの両方が同時に要求される。ある意味矛盾していると言える。

まずそんな人は日本市場にはほとんど居ないのだが、どこかからそれらしきハイクラス人材を取ってきては現場に投入する。私含め、真面目で優しい人間の多い会社ではあるから、皆新しい人に懸命に教育をし、尚且つ難しい自分の仕事を行い、ヒイヒイ言っている間にその人たちは辞めて行ったり、難しくてやる気を失くして悪態をついたりする。そのくせに組織は既定路線だと言い、彼奴等を出世させてマネージャーにさせたりするのだ。かくして何もわかっていない・出来ない人がわかってる人間を指示する組織が出来上がる。現場から剥がされた彼らは成長の機会を失うため、永遠にわからないままである。そんなことを1年半くらい繰り返しているので、ブチギレながらも前向きにやってきた私も流石に愛想を尽かしてきたというわけである。

私は私自身を優秀な人間であるとは決して思わないし、輝かしい功績を残しているわけでも無い。しかし、ひたむきであり真面目ではある。あんなに過酷な状況だったが何とか繋いで繋いで、問うても問うてもベンチャーらしく特に方針の提示も教育も無かったけど、ちゃんと製品は売れてて(市場が伸びているというのもあるので私の努力ではないが、悲惨な状況ではない)。他の同僚はもっと優秀な人がたくさん居て、彼らも同様に苦しみながらも、利益を生み出すために歯を食いしばってやっている。それでも組織は新しく来る人ばかりを優遇し、あらゆるプログラムに割り込みさせる。しかしその人たちも組織の実態を見て「合わない」と言って辞めていく。

変なことが起こっている。会社自体は好きではあるものの、所属組織は問題を見ないふりしているのでは無いか、としか思えず、逆にどうでもいいことを問題だと論い業務を妨害する人間が跋扈しているようにしか見えない。もしくは、自分が大好きな人間が。

ことに大規模なベンチャーというのはカオスさ未熟さに耐えながらも大企業的な振る舞いや設計が求められるわけで、それにうまく対応できる人たちは昔から会社に居ようが、超有名企業出身のマネージャーだろうが成果を出すのが難しいのは分かっていて、それを現場も理解して粛々とやっているのに、そうじゃ無い人たちが現場を貶したりもする。私たちはお前らのお母さんでも神でも無い。たまには現場に戻ってきて英語でMTGして仕様書も英語と日本語用意して、プルリクエストの1本でも書いてみろって話。

そんなことを大体2年くらいですか、やってきたわけですけど、無駄では無かったし感謝もある。前の会社で出来なかったことは確実に出来てるし、「普通のソフトウェア開発」はやってるしスキルもかなりの水準で身に付いてる。この会社に入ったのは正解だった、と思う。選択肢の中で一番しんどそうな会社を選んだつもりだったし、ある意味かなり期待通りの結果になっている。98点の転職だった。

転職してきた時、想定以上に会社のことが気に入ってしまったのだが、その時の文化や人は失われつつあり、自分が特にやってみたかった事は出来ておらず、とにかく難しくてストレスフル。

その苦痛の先ではすごいソフトウェアが社会を良くして生産性を上げる!ということが待っているのかもしれない、が、とにかく難しいし自分は能力が足りていないし組織もそのような見解っぽいので「じゃあ私ではなくて、そこらへんの出来る人がやれば良いんじゃ無いでしょうか…」と思ってはしまう。まああと10年これを続ければきっと私も業界のトップランナーになれるかもしれないでしょうが、全然ときめかない。別に今も面白い仕事ではないし。

前職は成熟した会社だったのでそれに比べると環境の変化が本当に激しくて、転職した当時と比べると全く違う会社になったなあ、と思う。複数の製品のある会社ではあるから、私が担当していない製品チームはもっと楽しい(実際楽しそう)のかもしれない。そっちに異動するのもありだが、コアな知識は覚え直しなので、転職に近いだろうなーとも思う。で、困難さは今と変わらない。多分もっと楽で、自分のパフォーマンスが出せて同じ金額稼げる仕事は他にもある気がどうしてもしてしまう。逃げではあるが、恐らく正解の推論なんだと思う。

まあ平たくいうと情熱を捧げられる仕事ではなくなってきちゃったので、転職を検討しています。まだ残る可能性はあるのですが最近きた上司(かなり年上)に評価面談で「私が30代ならやめてますね」と言われて、アドバイスなのか邪魔なのかわからないけど、この人私にやめて欲しいのかな〜と思ったので結構転職寄り。

前回はスキルが伸ばせるかと、会社の経営やビジョンを重視したけど、今度は一緒に働きたい人は誰かを重視しようかなと思っている。まあどの軸だろうが同じ結果に辿り着く気がしますが。だからITじゃなくてもいいし、逆にそろそろ個人事業主とかになっても良いかな、とか思っている。いまITを選ぶとしたら比較的この業界が人が合いそうだなーという理由くらいしかないかも。うん百人月くらいの大規模ソフトウェア開発に疲れたな、とは思う。エステティシャンとかでも良いな。塾の先生も面白そう。市役所とかどうですか。特にこれがやりたい!ということもないし、今の仕事も裁量と責任の大きさが好きなので続けられはする。まあ、かなりネガティブなことが続いてしまったので、もう良いやとも思う。ハードスキルじゃなくてソフトスキルが大事な仕事なのでいつでも戻って来れると思っている。

今の会社に残っても伸ばせる事はあるっちゃあるので、割り切って残るのもありかなーと考えているがもう組織を愛するのも辛いし、パフォーマンス上がる気がしない。

向いてそうな仕事があれば紹介してください。